Nakako's comment

アルバムリリース、ワールドツアーによせて

 

2月、レコーディングが終わりました。
数年間書き溜めた曲達をやっと一つのかたちできること、充足感でいっぱいです。

 

10曲入りのアルバムが完成しました。

一曲、一曲にストーリーと、伝えたいメッセージがあり

生まれたばかりの子供のようで、愛らしく感じます。

 

20歳の節目を向かえた昨年は

「私は何がしたいんだろう、何ができるんだろう」と自分に問い続けた一年でした。

大学二年時という段階、卒業後の進路を考えた際、妙な胸騒ぎと戸惑いがありました。

いつまで音楽を続けられるか分からず、漠然と将来に向き合う不安の中、

かつて「これが最後になっても構わない」と思えるよう音楽に取り組んだことはあったか、少し反省もしていました。

 

MazzystarMojave390年代のドリームポップバンド...

RonSexsmithElliottSmith、といったシンガーソングライター...

BobDylanNeilYoung、偉大なミュージシャン...

私は欧米の音楽が大好きで、ずっと憧れを持っていました。

彼らに対する敬意や、生き甲斐を与えてくれた感謝の気持ちが消えることはありません。

また「この感動は何らかの形で人に伝えなければならない」と使命に似た感情をずっと密かに、胸に抱いていました。

 

例えば、私がJeffBuckleyの表現にRedZeppelinを見出したように

ミュージシャンは少なからず、過去の音楽から影響を受けたり、模倣をしているのではないでしょうか。

(もちろん唯一無二のクリエイターもいると思います。)

それは、決して二番煎じになるという意味ではなく、

温故知新“というのか、昔の良い音楽を受け入れた上で、今の自分ができることをして未来へ受け渡すことで、

そうして繋がり続けてきた音楽を、現在の私たちが耳にしていると私は思うからです。

 

私は自分が与えられたものを、誰かに返したいです。

そう考えていた昨年秋、MaryLouLord - JAPAN TOURバックバンドが決まりました。

Maryと過ごした数日間は夢のようでした。彼女は無邪気で、可愛らしくて、時にワイルドで...魅力的な人。

実は私は14歳の頃、いつか彼女に会えると信じていました。

特別な親近感を抱き、時が来て会えたなら、彼女も本質的にそれを理解してくれるだろうと思っていました。

だから、Maryが私に

「あなたは20年前の私に似ている。」と言って

mini meと呼んでくれた時、奇跡は起こるんだなと思いました。

 

だから私は、きちんと音楽に取り組みたいです。

憧れのミュージシャンたちに少しでも近づけるように、自分のできることをしたいです。

微々たるものでしょうが、いつか私の取り組みが、世界のどこかにいる人に影響を及ぼした時

私の表現に過去のミュージシャンたちを見出してくれたらと思うのです。

 

曲を書いていた時は、より良いものを、と常に意識していたためとてもエネルギーが必要で、精神的に疲弊してしまうこともありました。

また、私のような音楽は、近年の若いバンド(とくに日本)では見聞きしないため、

どう捉えられるのか、不安も感じていました。

 

辛くなった時はよく、17歳のある日を思い出します。

当時、私は音楽フェスのオーガナイザーをしていて、関わっていた来日バンドメンバーとの出来事です。
その思い出はいつも、私に勇気をくれます。

 

— 仕事中、休憩しようと外に出た時に、彼はいました。

「タバコを吸うの?」と聴かれ、吸いませんと答えると

Good Girl」と。そして彼は私に、ゆっくりと話し始めました。

「あなたは、私の音楽を聴いて、何を感じました?」
「あなたが感じたこと、それが、私の伝えたかったことです。私はただ、そのためにバンドを続けてきました。」

私は、あなたがどれほど大変か、よく分かります。

あなたはユニークです。私の国にも、おそらく日本にも、あなたのような人はいません。

Good Girlで居続けて。そうすれば、素晴らしいことを成し遂げられます。」 

 

4月からワールドツアーが始まります。

42日には台湾の音楽フェスSpringScreamに出演が決定しました。

http://www.springscream.com/?page_id=2315 

この後、2週間程かけて香港、マカオ、北京の中国大陸TOURを行います。

その後は半年間ワールドツアーを行う予定です。

 

私は以前から“ミュージシャンの生活”というものに魅力を感じていました。

自分の作品を持って世界を廻り、そこで多くのことを吸収し、工房のような家に持ち帰ってまた作品をつくる...

永遠のアウトプットとインプットというのか、それは時にアドベンチャーで、時に孤独です。

その生涯の繰り返しの中で変化するミュージシャンに惹かれます。

 

昨年12月、私はメルボルンでバスキングをしていました。

そこで体験したこと/考えたことを東京に持ち帰り、今回のレコーディングに入りました。

だから、この作品を持ってまた世界に出たいです。

大学生活に不服している訳ではありません。SFCでたくさんの素晴らしい経験や友人と出会い、充実して過ごしていました。

けれど今の私が挑戦したいことを考えた時に、大学に通うことが本当に必要なのか、疑問に思います。

私にとって大学での学びが必要であると思えば復学します。それともこれっきりになるのかもしれません。

ただいつも、自分らしく生きるためには、居心地の良い場所だけにいてはいけないと思ってきました。

 

最後に、これまでお世話になった方々に感謝の気持ちを申し上げたいです。

今回レコーディング期間に糧にしたアルバムを、参考資料として載せます。

彼らへの感謝を示せたら良いですし、私もその音楽を紡いでいきたいです。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

 

Elliott Smith Either/Or」「XO」「From a Basement On The Hill
Mazzystar
She Hangs Brightly」「So Tonight That I Might see」「Among My Swan

Mojave3Ask me tomorrow

Blind Pilot3 Round and a Sound

BeckMellow Gold

The BeatlesMagical Mystery Tour

Neil YoungAfter the gold rush」「Harvest

Nick DrakeFive Leaves Left

The Velvet Underground & NicoThe Velvet Underground & Nico

The Jesus and Mary Chain Darklands

Ron SexsmithOther Songs

Jason IsbellSoutheastern

Sun Kil MoonBenji

Catpower「TheGreatest」

Tracy ChapmanTracy Chapman

Suzanne VegaSolitude Standing