About a song - The Young Kid

ニール・ヤングから影響を受けて音楽を始めたアーティストは「The Young Kids」と呼ばれるそうです。

 

ドン・マクリーン「American Pie」の詩のように、私は、私と私のこれまでの音楽の関わり合いを言葉で残したい、とずっと考えていました。マクリーンが試みた壮大なロック史の羅列というよりも、もっと個人的な背景になってしまいますが、

マクリーン少年が好きだったバディ・ホリーの訃報を"The day the music died"と「American Pie」の中で詩に残したように、私は私の言葉で、好きな音楽と音楽家の一生を書き記したいと思っていました。

 

思い入れのある曲ほど完成までに時間がかかる、ということは往々にしてあることです。

私が、何らかの完成した音や言葉を納得のいく形で表現するには、まだ若く、未熟で、時間が必要でしょう。

 

だから、多くの古いアメリカの詩を読んで、なにかヒントになる表現を探してみたり、

考え過ぎても煮詰まるだけと自分に言い聞かせて、音楽から離れてみたり、

徹夜で構想する日もあれば、のらりくらりとただ空想する日もあり、

書くことができるその時を、待っていました。

 

ここ1年間、バロウズの「The Naked Lunch」をよく読んでいました。一つの時代を象徴する傑作であり、カットアップやフォールドインの手法を用いて、麻薬感覚の呑吐を味わえる、アートとして確立された名作です。

「The Naked Lunch」には何らかの強いシンパシーを感じ、最近はある種の模範とするような言葉のコラージュを、私も施していました。

 

浮かんでくる言葉をただ赴くままに並べていくと、一見脈略がないように思えながらも、私の思考プロセスや経験に沿って言葉が紡がれていくのを感じました。とても長い時間がかかりましたが、自然と一つの物語りになって、詩そのものが躍動するようになっていきました。

そうしてできた曲が「The Young Kid」です。

 

The Young Kid

The Young Kids never time at all                      
I dont know, how much we care so
I dont know where well go                             

But me and my mates driving in the summer           

Like flat – soda, memory, sparkle               

We see the things life is bittersweet                 

Life is pretty plain                           

But theres no rain, You rub your eyes, But its a mid day   


To shake these zipper blues, we don't know              
Sometimes, I feel I gotta get away,                             

The kids are alright                           
Its better to burn out than to fade away, Just go on   
I dream of dream, I believe me, I believe you in the starlight  
I love forever that song and music                       
And The times they are a changing                     


On summer day, take me to the river                     
Laughing at each and every time, drop me in the water        
And everyone goes back to home fast                   
Rock nroll just past of the past                       

Dig in dancing queen, Friday Im in love                
Catch your lays thirteens dream                       

If I song out of tune                             
My boyfriend say, pay no mind,                          

like American movie star

You can save your mortal soul
                       

and dance in the dream real slow    

 

 

ヤング・キッドたちには時間がない
わからないんだ、どのくらい僕たちはそれを気にしていたのか
そしてどこへ向かうのか

でも、僕と友達は夏の日にドライブをしていた

気の抜けたソーダのように、思い出はキラキラして

僕たちは人生は甘くてほろ苦いと気づいた                      

それに驚くほど平坦だということも

でも雨は降っていない、目をこすっていても、もう昼


さすらい人のブルースを、僕たちは知らない
時々僕はここにいるべきじゃないと思うけど                 

ヤング・キッドはみんないい奴だから
消えていくくらいなら燃え尽きる方がいい、だから行こう
夢を見ていた、光の中で僕自身とあなたを信じるよ
あの曲と音楽を愛し続けるから
そして、時代は変わっていくけれど

夏の日、僕を川へ連れて行ってよ
ずっとみんなで笑いあって、水に飛び込んで
そして、それぞれの家路に帰る
ロックンロールが過去になる前に

 

ダンシング・クイーン、金曜日に恋してる
あなたの13歳の夢の光を掴んで

もし私の歌のキーが外れても
ボーイフレンドは言う

アメリカのムービースターのように、心を売らないで


あなたは人の魂を救えるよ

夢の中でゆっくり踊ることができるよ  

 

Retrospective Greater China Tour

大型フェス + 7都市をまわる中華圏ツアーを終え、帰国しました。

初めて訪れる土地で、言葉も通じない、誰も私のことを知らない人々の前でどう表現できるか、何を伝えられるか、自分と闘い続けたツアーでした。

大きな心境の変化もあり、記憶が薄れてしまう前にこちらに投稿したいと思います。

 

ツアー初日42日は台湾の野外フェスSpringScreamに出演しました。これは4日間に渡って行われる台湾最大級の音楽フェスで、世界中から約200組の出演者が集まります。

私は1日目19:3020:30という好条件のタイムテーブルとなり、世界中のバンドと並んで出演できることにドキドキしていました。

昼頃会場に到着し、フライヤーを600枚(!)配布しながら、いろいろな出演者を見ていました。

今振り返ると、この日私の演奏は非常に難しいものがありました。

ステージとステージの距離が近く、私のようなアコースティック音楽は他ステージの大きな音に飲み込まれてしまう感覚があったことや、リハーサルが無く、転換時間に機材や外音確認ができなかったことの不安など、フェス形式での演奏に不慣れなため思うようにできないことがありました。

また、正直に書くと、初めてのバンドレス演奏に自信が持てなかった、ということもありました。私はまだ未熟であると思うし、多くの機材を操ることに馴れていなかったためです。

 

他ステージを見ていると、盛り上がっていたり、物販が飛ぶように売れているバンドが大勢いて

「どうして私はうまくいかなかったのかな?」と劣等感を感じたり、疎外感を勝手に感じ無駄に卑屈になってしまったり、悔しさがありました。これから一人のツアーが始まる寂しさもありました。

 

翌日は9時間程バスに乗り台北へ移動。

前衛的でかっこいいバー、Vicious Circle で演奏しました。

一時間程演奏した後、あるお客さんが「感動しました」と話しかけてくれて、

「今日初めてこのバーに寄ったんです。こうしてあなたの音楽が聴けたことに縁を感じました。」と言ってくれました。

昨日が昨日だっただけに、自分の音楽を良いと言ってもらえたことが本当に嬉しかったし、少し自信が持てた瞬間だったなあと思います。

 

マカオでのライブも同様に、自分が認められた場所だったと思います。

この日の前座はマカオ在住のシンガーソングライターEvaTanaさんと、ChaiKefuさん。

お二人が本当に素晴らしく、姿勢も独創性も目指すべきシンガーソングライターだと思いました。

前座のお二人がアコースティックの優しい時間と雰囲気つくってくれたため、その後で演奏し易かったし、来ていたお客さんたちも私たちのような音楽を愛してくれており、アットホームを感じました。

ライブハウスのオーナーさんや関係者さんとも話したけれど、自分を受け入れてくれたことが嬉しかったです。

 

「弾き語りは、数ある音楽表現の中で最も難しいと思う。」私よりずっと音楽に詳しい、大学のある先輩はそう言っていました。私もそう思います。

弾き語りはバンドとは違い初見の迫力は欠けるし、外へ外へと放出するエネルギーよりも、内へ内へ篭るエネルギーの方が強い。だから、聴き手が意識的に耳を傾けないと聴けない音楽だと思います。

私は今までたくさん内へ篭ったシンガーソングライターを聴いていたと思うし、他者の無理解・無関心に苦しんだシンガーソングライターもたくさんいるのかなと思います。

 

でもこの日は音楽を共有できて本当に良かったです。マカオに行って良かったです。

終演後、ChaiKefuさんとはお互いに持っている機材のことを説明し合ったりして、楽しかったです。そういう会話ができるのもシンガーソングライター同士の交流の一つかなって思いました。

 

その後、武漢VOX、重慶NUTCLUB、西安MIDI MUSIC CLUB3ヵ所はワンマンで周りました。

武漢VOX500名ほどのキャパシティの大きなライブハウスで、びっくりでした。日本だとこんな大きなところで単独ライブできない笑

日に日に自分の中で自分の音楽が血肉になっていく感覚がしていました。最終的には息するように歌い、ギターを弾くシンガーソングライターになりたいと思うようになりました。

でも私はまだまだです。

自分にあったものは達成したい目標と、持ち前のバイタリティ。

けれど、時に一人でステージに立つことが怖いと思うこともありました。

毎日の移動距離もハードで、移動してライブ、少し寝てからまた移動して・・・という状況も体力がついていかず、気持ち的に辛いと感じる時もありました。

 

武漢VOXでのライブ後、武漢に住むある有名な中国人ミュージシャンに会いに行きました。彼のキャリアは長く、数年前からワールドツアーも成功している方。

私の感じている気持ちを話しました。

ソロ活動に自信がないこと、

過酷なスケジュールで体力的に一杯一杯になってしまっていること・・・
彼は誠実に、ゆっくりと答えてくれました。「音楽は音楽」と言っていたことを忘れません。

 

私は一人で活動するシンガーソングライターたちに敬意を表します。彼らの挑戦や度胸に憧れるし、私もそうなれたらいいなと思います。

きっと世界中に、まだ私は知らないけれど、凄い弾き語りをする人がいるんだろうな。

これからヨーロッパ、イギリスに向かいます。

どんな旅になるのだろう?
楽しみながら、自分の音楽と向き合いたいです。

 

 

2016年412日 礒尾奈加子